ガソリンスタンドで給油中、店員さんから
「ついでにタイヤ見ておきましょうか?」「バッテリー、少し弱ってますね」
と声をかけられたこと、ありませんか?
親切に見える一方で、「本当に必要なの?」「断っても大丈夫?」と迷いや不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、ガソリンスタンドの“ついで点検”の目的やよくあるチェック項目、対応すべきケースと断ってもよいケースの見極め方を解説します。
ガソリンスタンドの“ついで点検”とは?
無料点検サービスの一種
セルフではなくフルサービスや一部のスタッフ常駐型スタンドでは、
給油とあわせて簡易点検を無料で提供することが一般的です。
主に以下のような項目が対象になります:
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タイヤの空気圧チェック
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バッテリーの電圧チェック
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エンジンオイルの汚れ/量のチェック
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冷却水やウォッシャー液の補充
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ワイパーゴムの摩耗確認
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ヘッドライト・テールランプの点灯確認
→ 所要時間は数分で終わることが多く、あくまで“簡易診断”が中心です。
なぜ点検をすすめてくるの?
サービスの一環+販売促進も兼ねている
ガソリンスタンドでのついで点検は、お客さんの安全意識を高めると同時に、部品交換や整備の提案につなげるための営業活動でもあります。
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「オイルが汚れてますね」→ オイル交換の提案
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「タイヤが減ってきてます」→ タイヤ購入やローテーション提案
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「バッテリー弱ってます」→ バッテリー交換の提案
必要な交換であれば非常にありがたい提案ですが、売上重視の提案が混じっていることも否定できません。
受けるべき点検/断ってもいい点検の見極め方
【受けるべき点検(気軽にOK)】
点検項目 | 理由・メリット |
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タイヤ空気圧 | 無料ですぐ終わり、安全運転に直結する |
ウォッシャー液補充 | 自分で入れるのが面倒な人には助かる |
ランプの点灯確認 | 意外と球切れに気づいていないことがある |
→ 所要時間も短く、費用もかからないので気軽に頼んでOKです。
【状況を見て判断すべき点検】
点検項目 | 見極めのポイント |
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エンジンオイル | → 交換時期を知っていれば自分で判断可能 |
バッテリー | → 使用年数・始動の具合に問題がなければ即交換不要 |
ワイパーゴム | → 雨の日の使用感で判断/劣化が進んでいなければ急がない |
→ 交換を勧められたときは、「今日は様子見ます」「一度考えます」でOK。
強引に勧められても、無理に応じる必要はありません。
よくある“おすすめ提案”の例と対応法
「バッテリー、ちょっと弱ってますね」
→ バッテリーは気温・タイミングによって電圧が上下するため、一時的な低下もありえます。
対処法:
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3年以上使っていて始動が不安なら交換も視野に
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1〜2年目ならまず様子を見る
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「念のため、次の点検で相談します」と伝えてOK
「オイルがかなり汚れてます」
→ 確かに汚れは目視でわかりますが、汚れ=即交換が必要とは限りません。
対処法:
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交換履歴を記録しているなら、「◯月に交換したので大丈夫です」でOK
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わからないときは「今日は確認だけにします」で十分
「ワイパーがヒビ割れしていますよ」
→ ワイパーの寿命は半年〜1年程度が目安ですが、使用頻度や保管場所で差が出ます。
対処法:
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拭きムラが出ていないなら、すぐの交換は不要
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「次の雨の日にチェックしてみます」で様子見OK
断るときのスマートな伝え方
強く勧められた場合でも、はっきり断って問題ありません。
以下のようにやんわりと断る表現がおすすめです。
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「今日は急いでるのでまた今度お願いします」
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「ありがとうございます、自分で点検してみます」
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「今は予算が厳しいので、必要になったらまた来ます」
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「整備は行きつけの工場にお願いしてるので大丈夫です」
→ 無理に受ける必要は一切なし。納得できないなら断るのが正解です。
まとめ|“ついで点検”は知識があれば怖くない
ガソリンスタンドでの点検提案は、
運転に不慣れな人にとってはありがたいサービスである一方、
知識がないと不必要な出費をしてしまう可能性もあります。
ポイントは:
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空気圧・ウォッシャー液など、即効性ある点検は気軽にOK
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交換提案は「急ぐものかどうか」で判断
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断ることは悪ではない。むしろ“自分で選ぶ姿勢”が大切
その場の流れに飲まれず、冷静に自分で判断することが、安全・安心なカーライフへの第一歩です。