長時間の渋滞に備える“冬ドライブの防寒＆備え”｜もしもに備える車内サバイバル術

冬の高速道路や山道では、雪による事故や通行止めで数時間動けない渋滞が発生することがあります。
特に大雪のときは、「数時間」どころか半日以上立ち往生するケースも。

そんなときに問題になるのが、寒さと体力の消耗です。
エンジンをかけっぱなしにすれば暖房は使えますが、燃料や一酸化炭素のリスクもあります。
“安全に暖を取る方法”と“備えの工夫”が、命を守る鍵になります。

車内の防寒対策：エンジンに頼りすぎない工夫

エンジンをかけ続けるのは危険な場合もあります。
特に雪道では、マフラー（排気口）が雪で塞がれると一酸化炭素中毒の恐れがあります。

✅ 暖を取る工夫

• 毛布・ブランケットを常備（1人1枚が理想）

• アルミシート（保温シート）は体温を逃さない強い味方

• カイロ（貼るタイプ・足用）を複数用意

• 首・腰・足元を重点的に温めると効率的

• シートに新聞紙を挟むだけでも体温保持効果あり

💡 ポイント：
体の中心を温めると全身が温まりやすい。
手足よりも「腹・背中・首まわり」を優先して保温。

エンジンを使うときの注意点

寒さが厳しいと、どうしても暖房を使いたくなります。
ただし、安全に使うためのルールを知っておくことが大切です。

✅ 暖房使用時のポイント

• マフラーまわりの雪を必ず除去してからエンジンON

• 1時間ごとにエンジンを切って換気

• 給油ランプが点いたら、早めにサービスエリアへ

• なるべくアイドリングストップ車の省エネモードを活用

🚨 注意：
吹雪の中で完全に閉め切るのは危険。
少しだけ窓を開けて換気することが、命を守ります。

長時間渋滞に備える“車載アイテム”リスト

冬のドライブでは、「車中で1晩過ごす」前提で準備しておくと安心です。

🧳 必携アイテムチェックリスト

💡 ワンポイント：
ペットボトルの水は「凍る」ことを想定し、室内保管が◎。
できれば常温飲料とカロリー源をセットで保管しましょう。

体調を守る“車内過ごし方”のコツ

長時間の停滞中は、寒さだけでなく体のこわばりや脱水にも注意が必要です。

✅ 寒さ＆体調管理のポイント

• 1時間ごとに足踏みやストレッチで血流を保つ

• 少量でも水分を定期的に摂る（乾燥は疲労と頭痛の原因）

• エンジン停止時でも足元を温められるグッズを活用

• 同乗者がいる場合は交代で見張り・体調チェック

🚗 豆知識：
車内の温度は外気温の影響を受けやすく、エンジン停止後30分で体感温度は−5℃下がることも。

渋滞情報と通信の確保

停滞中は、最新の情報を入手することが大切です。
しかし寒さでスマホのバッテリーが急激に減るため、充電環境の確保も忘れずに。

✅ 情報・通信対策

• 車載USB充電器やモバイルバッテリーを常備

• ラジオで交通情報・気象情報を定期的に確認

• 位置情報を家族に共有しておくと安心

💡 ポイント：
もし立ち往生が長引く場合は、JAFや警察へ早めの連絡を。
「まだ大丈夫」と思う余裕が、危険を招くこともあります。

まとめ：冬の渋滞は“想定しておく”だけで安心が変わる

冬のドライブは、出発前の“想定力”が命を守ります。
どんなに注意しても、天候次第で渋滞や立ち往生は起こります。

🚙 今日からできる備え：

• 防寒グッズを車に常備

• 食料・水・通信手段を確保

• エンジンの使い方を理解する

冬道では「慎重な運転」と同じくらい、
“動けなくなったときの準備”が大切な安全運転技術です。
備えがある人ほど、落ち着いて対応できます。