運転免許証をよく見ると、人によって色が違うことに気づいたことはありませんか?
「自分はブルーだけど、友達はゴールドだった」
「更新したら色が変わるって本当?」
「色によって、何か特典があるの?」
実は、運転免許証の色は、運転歴や違反の有無によって変わる仕組みになっています。
そしてこの色の違いは、更新時の手続きや有効期間の長さにも影響する重要なポイントなんです。
この記事では、
-
免許証の色の種類と意味
-
どのように色が決まるのか
-
次回更新でどんな色になるかの見通し
-
有効期間や更新手続きの違い
などを、はじめての方にもわかりやすく整理してお届けします。
運転免許証の色は3種類ある
運転免許証の「色」は、免許証の中央にある帯の部分(写真の横)に表示されています。
この帯の色は、その人の運転歴や交通違反の有無によって3つに分類されています。
1.グリーン免許(新規取得者)
運転免許を初めて取得した人に交付されるのが、緑色の帯が入った「グリーン免許」です。
これは“初心者マークの免許”とも言われ、原則として有効期間は3年間。
次の更新で、違反がなければブルー免許に変わります。
2.ブルー免許(一般運転者)
ブルーの帯は、一定期間運転経験のある人全般に与えられる免許です。
違反歴がある場合はもちろん、初回更新や条件付きでブルーになるケースもあります。
有効期間は3年または5年で、違反歴と年齢によって異なります。
3.ゴールド免許(優良運転者)
ゴールド免許は、過去5年間に交通違反が一度もない“優良運転者”に交付されます。
有効期間は原則5年間で、更新時の講習時間が短くなるなどのメリットもあります。
また、自動車保険で「ゴールド免許割引」が適用されることもあり、お得感のある色です。
このように、免許証の色はただのデザインではなく、運転者の“履歴”や“信頼度”を表しているのです。
免許証の色はどうやって決まる?
運転免許証の色は、単に運転年数で決まるわけではありません。
一番大きな判断基準は、過去5年間の交通違反歴の有無です。
ここでは、具体的にどのような基準で色が決まるのかを見ていきましょう。
判定は「更新時の過去5年間」の運転状況で
更新時には、免許センターや警察署で、過去5年間の違反歴がチェックされます。
この期間内に一定以上の違反があると、たとえ長年運転していてもゴールドにはなれません。
区分は主に3つ
1.優良運転者(ゴールド)
→ 更新時の過去5年間に無事故・無違反(軽微な違反1回までならOKな場合も)
→ 免許の帯色は金、有効期間は5年
2.一般運転者(ブルー・5年)
→ 5年以内に軽微な違反が1回のみ
→ 免許の帯色は青、有効期間は5年
3.違反運転者(ブルー・3年)
→ 過去5年間に複数回の違反、または重大な違反がある場合
→ 免許の帯色は青、有効期間は3年
初回更新者は特例で「ブルー・5年」
免許取得後、最初の更新を迎える人は、違反の有無にかかわらずブルー帯の免許になります。
ただし、この場合の有効期間は5年です。
※ただし、初回更新時に21歳未満など一定の条件下では3年になることもあります。
色によって有効期間が違う
運転免許証の「色」が違うことで変わるのは、見た目だけではありません。
有効期間(=次の更新までの期間)も、それぞれの色によって異なります。
ここでは、免許証の色と有効期間の関係を整理してご紹介します。
ゴールド免許の有効期間
-
原則:5年間
-
更新時の年齢が70歳以上の場合は、3年間になることもあります。
ゴールド免許は、有効期間が長く、更新時の講習時間も短縮されます。
更新場所も「警察署での更新」が選べるなど、手続き面でのメリットも多いのが特徴です。
ブルー免許の有効期間
ブルー免許には、違反歴や更新の種類によって有効期間が分かれています。
-
違反運転者・更新時の年齢が70歳以上:3年
-
一般運転者(違反歴が少ない)かつ70歳未満:5年
-
初回更新者(免許取得から初めての更新):原則5年(条件により3年の場合あり)
違反の有無や更新時の年齢に応じて、期間が短くなるケースがあるので注意が必要です。
グリーン免許の有効期間
-
初取得者:3年間
-
初回の更新で、違反がなければブルー免許(5年)にステップアップできます。
色による違いは、「更新の手間」や「費用」「講習内容」にも関わってくるため、
自分の免許証の色と次の有効期限は、しっかり把握しておくことが大切です。
次の更新で色はどう変わる?
運転免許証の色は、一度決まったらそのままではなく、更新のたびに変わる可能性があります。
ここでは、現在の色ごとに「次の更新でどんな色になるのか」の変化パターンを解説します。
グリーン → ブルー(確定)
初めて免許を取得してから最初の更新では、違反の有無にかかわらずブルー免許に切り替わります。
ただし、違反のない場合は5年のブルー免許、違反があると3年のブルー免許になることもあります。
ブルー → ゴールド or ブルー(継続)
ブルー免許を持っている人が、過去5年間に無事故・無違反であれば、次回の更新でゴールド免許になります。
一方で、軽微な違反や複数回の違反があると、引き続きブルーのまま(3年または5年)になります。
更新時点での「過去5年間の記録」が判定基準になるため、最後の違反から5年が経っているかどうかが重要です。
ゴールド → ブルー(違反あり)
ゴールド免許を持っていても、更新までの5年間に違反をしてしまうと、次回の更新でブルー免許に“格下げ”されます。
特に速度超過や信号無視などの違反は対象になりやすく、5年のゴールド→3年のブルーになる可能性もあるので注意が必要です。
このように、免許証の色は“現在”ではなく、“過去5年間の運転履歴”をもとに判定されるため、
「いつかゴールドに戻したい」と思ったときは、そこから5年間の無違反を意識することが第一歩です。
まとめ:免許証の色は「運転マナーの通信簿」
運転免許証の色は、単なるデザインではなく、**その人の運転歴とマナーを反映した“信頼の証”**です。
-
グリーンは、初めて免許を取った人
-
ブルーは、一般的な運転者(違反あり・なし含む)
-
ゴールドは、5年以上無事故・無違反の優良運転者
色によって更新時の有効期間や講習内容が変わるだけでなく、
ゴールドなら自動車保険の割引が受けられるなど、実際のメリットも大きくなります。
大切なのは、「いま何色か」よりも、次の更新までどう過ごすか。
無事故・無違反を積み重ねることで、ブルーからゴールドへ。
そしてゴールドをキープし続けることで、より安心・お得なドライバーライフが手に入ります。
「次の更新、色はどうなるかな?」
そんな視点で日々の運転を振り返るのも、きっといい安全意識のきっかけになるはずです。