夜間の運転中、前から来る車のライトが「やたらとまぶしい」と感じたことはありませんか?
まるで目がくらむような強い光に、一瞬ヒヤッとした経験のある方も多いのではないでしょうか。
特に最近の車はLEDヘッドライトが増えたこともあり、光量が強く、照射角度や反射で“まぶしい”と感じるケースが増加中です。
この記事では、
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ハイビーム/ロービームの見分け方
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なぜまぶしく感じるのか?
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対向車のライトがまぶしいときの安全な対処法
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ドライバー自身ができる“まぶしくしない工夫”
について、目に優しい夜間運転のポイントを紹介します。
まぶしい原因は“ハイビーム”だけじゃない
ハイビームとは?
ハイビーム(上向きライト)は、遠くまで明るく照らすのが目的。
歩行者や障害物の早期発見に役立ちますが、正面から照らされるとかなり強烈な光になります。
実は“ロービームでもまぶしい”ことがある
以下の理由で、ロービームでも対向車にとってはまぶしく感じることがあります:
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LEDやHIDの強い光源を使用している
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ヘッドライトの高さが高い(特にSUVや大型車)
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車両の姿勢が沈み込んでライトが上を向いている
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ライトの光軸がズレている(点検不十分)
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汚れたヘッドライトが乱反射を起こしている
つまり、ハイビームじゃなくても「まぶしい車」になってしまうケースは多いのです。
対向車のライトがまぶしいときの対策
【1】視線をライトから外す
まぶしいと感じたら、視線を少し左(路肩寄り)にずらすようにしましょう。
まっすぐ正面を見続けると、光を直視してしまい、目がくらみやすくなります。
→ 白線やセンターラインを頼りに、無理に対向車の方を見ない意識がポイント。
【2】ルームミラーの“防眩機能”を活用する
後ろの車のライトがまぶしいときは、防眩(ぼうげん)ミラーが役に立ちます。
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手動の場合:ルームミラー下部の小さなレバーを切り替える
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自動防眩ミラー(高級車・最近のモデル):センサーで自動的に反射を軽減してくれる
→ ミラーが「まぶしさ軽減モード」になっていないか、日常点検で確認しておきましょう。
【3】ドアミラーの角度を微調整
ドアミラーに後方の強いライトが反射してまぶしいときは、少し角度を下にずらすことで回避できます。
走行に支障が出ない範囲で調整し、一時的にグレア(光の拡散)を逃がすテクニックです。
【4】夜間用サングラスやクリップ式シェードの活用
市販されている夜間運転用の黄色系サングラスやレンズフィルターを使うと、
LEDのまぶしさをやや柔らかく感じる効果があります(※視力に問題がない人向け)。
→ 購入前には夜間視認性が保たれるか、安全性も確認しましょう。
自分の車が“まぶしい”と思われないために
ハイビームの使い方に注意
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対向車や前走車がいるときは必ずロービームに切り替える
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オートハイビーム搭載車でも、状況に応じて手動で切り替える判断を
→ 「ハイビームのまま気づかず走っている」ケースが特に夜道では多発しています。
ヘッドライトの光軸チェック
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車検では調整されますが、それ以外のタイミングでズレていることも
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DIYでLEDバルブを交換した人は特に要注意(純正ライトより角度が狂いやすい)
→ ディーラーやカー用品店で、光軸調整の点検が可能です。
ヘッドライトレンズの清掃・くもり取り
くすんだヘッドライトは光が乱反射して拡散するため、
余計に対向車へまぶしさを与えることがあります。
→ 定期的にレンズを磨いたり、くもり取り・コーティング処理を施すのがおすすめ。
まとめ|まぶしさ対策は“思いやり運転”にもつながる
夜間運転中のまぶしさは、単に「不快」なだけではなく、視認性の低下や事故リスクに直結します。
自分が感じたまぶしさは、他のドライバーにも与えている可能性があるということ。
防眩ミラーやライトの調整といった小さな工夫が、
夜の道路をもっと安全に、快適にしてくれます。
「自分だけじゃなく、相手にもやさしいライトの使い方」
これが、夜間運転の新たなマナーです。