「ちょっと乗せてって」と頼んで助手席に乗ることが時々ありますよね。
でも、運転している人は思っている以上に“助手席のふるまい”を見ています。
実は、気づかないうちにマナー違反をしていた…なんてことも。
今回は、「助手席に乗る人が気をつけたい5つのポイント」をご紹介します。
ほんの少し気を配るだけで、車内の空気も運転手の気持ちもぐっと快適になりますよ。
勝手にナビしない・指示しない
「そっち曲がったほうが早いよ」
「え、なんでこっち来たの?」
――そんな一言、運転中の人をイラッとさせる原因になることも。
ナビアプリを見ながら「次右ね!」と指示するのは、一見親切に見えますが、
実は運転する人の考えや流れを乱すリスクもあります。
気をつけたいポイント:
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ナビは頼まれたときだけサポートする
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運転手の判断を尊重する(特に道順)
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行き先の確認は事前に済ませておく
運転中の「勝手な口出し」は、事故リスクにもつながりかねません。
助手席でスマホをいじりすぎない
運転手が黙々とハンドルを握っている中、助手席でずっとスマホを見ていませんか?
とくに長時間のドライブでは、無言の空間が気まずく感じられることもあります。
もちろんずっと話し続ける必要はありませんが、
少しの会話や気配りで同じ空間を共有している感覚が伝わります。
例えば…
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飲み物を手渡す
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ナビの目的地を代わりに設定する
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音楽のボリュームを調整してあげる
“気の利く助手席”は運転手の心強い味方です。
靴を脱がない/足を上げない
たまに見かけるのが、助手席でリラックスしすぎて足を上げたり、
靴を脱いでシートに座り直したりする行為。
これ、実はかなり不快に感じる運転手も多いんです。
車内はプライベート空間のようでいて、公共的なマナーが求められる場所。
シートやダッシュボードを汚してしまう可能性もあり、トラブルのもとになりかねません。
最低限のマナーとして、以下の点は意識したいところです。
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靴を脱がない(脱ぐ場合は運転手に確認を)
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足を組んだり、座席を過度に倒しすぎない
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車内を清潔に保つ配慮を忘れない
エアコンや窓を勝手にいじらない
助手席にもエアコンの吹き出し口やウィンドウのスイッチがありますが、
それを運転手に断らず操作するのはNGです。
とくにエアコンの温度調整や風量の変更は、
運転中の集中をそがれたり、体調への影響もあるため、勝手に触ると不快に思われがち。
【よくあるNG行動】
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「寒いから」などと言って勝手に温度を上げる
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窓を急に開けて風を入れる
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サイドミラーを自分の髪型直しに使う
一言「変えてもいい?」と聞くだけで、印象は大きく変わります。
「ありがとう」を忘れない
乗せてもらったとき、降りるとき、当たり前のようでいて意外と忘れがちなのが
「ありがとう」のひと言。
ガソリン代も出していない、運転もお願いしている――
そんな状況で「無言で降りる」のは、運転手にとってかなり残念な印象を与えます。
たとえ気のおけない間柄でも、「お礼」はしっかり伝えるようにしましょう。
こんな気づかいもおすすめ:
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飲み物を差し入れる
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ガソリン代を少し渡す/食事をごちそうする
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「今度運転変わるね」と言っておく
気持ちのこもった一言が、関係性をさらに良くしてくれます。
まとめ
助手席に座るときのマナーは、派手さはなくても思いやりの積み重ねです。
運転する側は、自分の安全と他人の命を預かっているという責任を背負っています。
だからこそ、ちょっとしたふるまいや一言が大きな安心感につながるのです。
「乗せてもらって当然」ではなく、
「安全運転を支える存在になれるかどうか」を意識して、快適なドライブを共有しましょう。