クルマの燃費
クルマの燃費とは、燃料1リットルあたり、何キロメートル走行できるかを示すもので、今やクルマの性能の良し悪しを決める要素になっています。燃費はエンジン性能だけでなく、多くの要素に影響されます。例えば、エンジンの効率、車の重量、エアロダイナミクス(空気抵抗)、運転スタイル、路面条件、気温などに影響を与えます。これらを意識することは、燃料費の節約や環境への配慮に役立ちます。
燃費の測定方法
あらかじめ、クルマには燃費を自動計算する機能が備わっているものがありますが、ご自身でできる最も一般的で、簡単で正確な燃費の測定方法は「満タン法」だと思います。
燃料を満タンにし時点から、次回給油するまでの走行距離を測定します。その距離で、再び給油した燃料の量を割り算すると燃費、燃料消費量が計算されます。
走行距離 300km ÷ 燃料 20リットル = 15.0km/ℓとなります。
カタログ上の燃費
カタログ上の燃費は、自動車メーカーが公表する新車の規定データであり、一般的には以下のように定義されています。
- 都市走行: 周辺などの都市での運転時の燃費を示します。
- 郊外走行: 高速道路や郊外の道路での長距離運転時を示します。安定した速度での走行が想定されています。
- 複合走行: これは、都市と郊外の運転を一定の割合で組み合わせた平均的な運転状況での軽減です。 実際の運転に近い条件を考慮して計算されます。
これらの数値は通常、リッターあたりのキロメートル数(L/100km)またはガロンあたりのマイル数(MPG)で表現されます。燃費が高いほど、1単位の燃料でより長い距離を走行できることを示します。
燃費が悪くなる原因
クルマの燃費が悪くなる原因はいろいろですが、主な原因をいくつか挙げてみましょう。
- 運転スタイル: 急発進、急ブレーキ、高速道路での過剰な速度での走行、長時間のアイドリングなど
- 過剰な荷物: クルマに不必要な荷物を載せたままにしておく
- タイヤの空気圧: タイヤの空気圧が低くく、転がり抵抗が増加している
- エンジンのメンテナンス不良: エンジンオイルの交換やエアフィルターの清掃などの適切なエンジンメンテナンスを点検をしていない
- エアコンの無駄な使用: エアコンの連続的な長時間の使用
- 悪天候条件: 悪天候や凍結路面など悪条件下での運転、スタットレスタイヤなどでの走行
- エンジンの暖気: 冬季の暖機運転を長時間行う
燃費を改善する
燃費を良くする為には、上記の「燃費が悪くなる原因」をしないことですが、燃費を向上させるための一般的な方法をいくつか紹介します。
- スムーズな運転スタイル: よく言われる「急」のつく運転をしないことです。発進はやんわりと、車間距離を適切にとっていれば急ブレーキを踏む機会は減るでしょう。
- 制限速度の守り:クルマには最善のエンジン機能を発揮する速度があります。アクセル全開、ノロノロ運転などはクルマにとっても燃費にとってもマイナスです。制限速度を守ることが燃費向上につながります。
- 最低限のアイドリング: 駐車中の長時間のアイドリングは避けましょう。 適度にエンジンを止めるか、短時間のアイドリングを心がけましょう。
- タイヤ空気圧の確認: 正しいタイヤの空気圧で走行することで、転がり抵抗を減少させ、燃費を向上させます。
- エンジンメンテナンス:定期的なエンジンオイル交換、エアフィルターの交換、点火プラグの点検などのエンジンメンテナンスを行い、エンジンの効率を最適化しましょう。中でもエンジンオイルの劣化は燃費に大きく影響します。
- 軽量化: ゴルフバックを年中積んだままというケースも聞いたことがあります。不要な荷物を車内に積みすぎないように、車の重量を極力抑えます。
- エコモードの活用: 一部の車種にはエコモードが搭載されています。エコモードを有効に活用し、エンジンの出力を最適化しましょう。
- エアコンの節約モード: エアコンの連続使用は燃費を悪化させます。必要な場合にのみエアコンを使用し、節約モードを選択しましょう。
- 定期的な点検とメンテナンス: 車両の定期的な点検とメンテナンスは燃費向上に貢献します。エンジンや車両の機能を最適な状態に置くことが重要です。
まとめ
燃費を計測してみることで自分の運転を振り返る
クルマの定期的なメンテナンスを行う
クルマに不要なものを載せたままにしない
夏場にスタットレスタイヤは使用しない