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雪に注意!これは壊れても不思議じゃない!ワイパーの構造と正しい使い方

クルマの仕組み
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ワイパーの構造と正しい使い方

フロントガラスやバックドアについているワイパーは、雨や雪、霧などの悪天候や、泥や塵、虫などの汚れを除去し、運転者にクリアな視界を確保します。 ワイパーは安全な運転のための重要な装置です。

ワイパー機能を構成している部品は以下のものになります。

ワイパーの構成部品

ワイパーモーター

ワイパーモーターはエンジンルーム内に取り付けられており、ワイパーを動かすためのモーターです。その動力はワイパーリンクに伝えられます。運転者のスイッチ操作によって間欠作動(INT)、低速作動(LO)、高速作動(HI)、一時作動(MIST)と、ワイパーの作動速度を変えることができます。

ワイパーリンク

ワイパーリンクはボンネット内に装着されており、外部からは見えません。ワイパーモーターの回転運動を往復運動に変え、その力を左右のワイパーアームに伝えています。

ワイパーアーム

ワイパーアームはフロントガラスとボンネットの境に取り付けられており、ワイパーリンクからの往復運動を受け、ガラス面を往復します。

ワイパーブレード

ワイパーアームの先端に取り付けられており、ワイパーブレードゴムを均等な力でガラス面にに当てる構造となっています。

ワイパーブレードゴム(ラバー)

ワイパーブレードに取り付けられ、ガラス面の水分、汚れを拭き取ります。

ウインドウォッシャー液

スイッチ操作によってウインドウォッシャー液を出すと、その操作時間によってワイパーが連動して動きます。窓ガラスが乾いているときにワイパーを使うとガラスを傷つける恐れがありますので、ウィンドウォッシャー液は切らさないようにしましょう。

ワイパーにかかる圧力

ワイパーアームの内側には、らせんのスプリングが入っていて、ウインドガラスに強く押し付けられています。ただウインドガラスに乗っかっているだけでは、雨や汚れは拭き取れません。そこにもってきて走行中は風圧を受け、さらに強い力でウインドガラスに押し付けられています。それを作動させているワイパーモーター、ワイパーリンクは頑丈に作られていることが想像できると思います。

ワイパーの使用上の注意

ガラスが渇いているときにワイパーを動かす場合は、必ずウインドウォッシャー液を出してください。ブレードゴムやガラスにゴミや砂粒が付いていると、ガラスを傷つけてしまいます、またウインドウォッシャー液の水分によって摩擦も少なくなるのでワイパーへの負荷も軽減されます。

ウインドガラスの汚れ、特に鳥のフンとかはワイパーに拭き取らせるのではなく、事前にティッシュや濡れタオルで拭き取ってあげてください。ワイパーで拭き取ろうとすると、汚れがガラス全体に広がってしまいます。

ワイパーのメンテナンス

ワイパーブレードゴムはその名のとおりゴム製品で消耗品です。寒暖差による劣化や、ひび割れが発生するとウインドガラスの拭き取りが不十分になり、視界の確保が難しくなります。また、作動中にビビれたり、異音がする場合もウインドガラスを傷つける可能性があります。定期的な点検と交換が必要です。

これは壊れても不思議じゃない

私が住んでいる地域は冬になると雪が降り積もります。青空駐車ですので、雪の朝は、暖機運転しながら、クルマの雪下ろしをしなくてはなりません。そんな状況で、ルーフ(屋根)に雪を積んだまま走っているクルマをよく見かけます。ウインドガラスの部分だけ雪を払い、ルーフ(屋根)の雪を落としてないのです。

そんなクルマを見ると私は「ワイパーがかわいそう」と思ってしまいます。それはなぜか、そのルーフの雪は、室内の暖房と外気温の上昇でいずれ溶けます。その状態で、一時停止や赤信号でクルマを停止させると、ルーフの雪が一気にウインドガラスになだれ込みます。前方が雪の塊りで見えません。ドライバーは慌ててワイパーのスイッチを入れるでしょう。するとどうなるでしょう。何kgもの雪を払いのけなければならないのです。ワイパーリンクが壊れて、アームやブレードが変形してもおかしくありません。いくら機械とはいえ、必要以上の重さや力が加われば壊れるでしょう。いたわってあげてほしいものです。

まとめ

ワイパーを使うときはウィンドウォッシャー液を出しましょう
ワイパーブレードゴムは消耗品です
ルーフに雪を載せたまま走行しないでください
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