クルマでの静電気対策 乗り降りの 簡単5つのステップガイド
クルマに乗り降りするときに金属部分に触れると「バチッ!」ときた経験はあるかと思います。空気が乾燥した時期によく起きる「静電気」です。指先に電気が走るイヤな現象ですよね。
クルマで静電気が起きる原因
大気の乾燥
特に冬季や乾燥した気候では、空気中の湿度が低くなります。湿度が低いと、静電気が発生しやすくなります。
摩擦
異なる材料が摩擦を起こすことで静電気の発生原因となります。 例えば、乾燥した天候下で靴底が車内のカーペットとこされることや、衣類とクルマの座席の摩擦により、静電気が発生します。
絶縁素材
車の内装や座席などに使われる素材の一部は、絶縁素材でできています。例えば、シートの表皮や一部のプラスチック部品がこれに当たります。これらの部品が絶縁体であるため、摩擦や接触によって静電気が発生しやすくなります。つまり、車の内部で人や物体が絶縁体に触れることで、静電気が発生しやすくなります。
人の帯電
クルマのボディはバッテリーのマイナス端子が接続されてボディーアースされています。ですので、クルマの金属部分にはマイナスの静電気が帯電しています。プラスの静電気を帯電した体の状態でクルマの金属部分に触れると放電して「バチッ!」となるのです。
乗車するときの静電気対策
①地面を触る
なかなか難しいかもしれませんが、クルマに触る前に地面に触れることによって静電気を放電することができます。
②キーやコインを持ってクルマに触れる
クルマのキーや、コインなど、金属を介してクルマに触れて放電する方法です。ただし、キーやコインはしっかり握っていないと「バチッ!」とくるかもしれないので注意が必要です。
③手を濡らす
手に水分があると静電気は大気中に放電しやすくなります。濡れティッシュなどで手を湿らせるのも一つの方法です。
クルマを降りるときの静電気対策
④クルマの金属部分に触れながら降りる
クルマを降りる時に、着ている洋服の生地と、クルマの座席シート生地の摩擦によって体にプラスの静電気が帯電します。
クルマを降りるとき、
シートに座ったままでドアを開けます。
クルマのドアキャッチや金属の部分を指で触れます。
ドアキャッチに触れたままクルマを降ります。
この時点で洋服の生地と座席シートの摩擦で発生した体内のプラス静電気は、ドアキャッチを通してクルマのボディにアースされています。これでドアを触っても「バチッ!」となりません。
⑤静電気防止グッズを使う
カーショップやネット通販では、色々な静電気除去グッズを購入することができます。
車のシートにスプレーするタイプや、キーチェーンに付けるタイプ、貼るシートなど様々です。色々試してご自分に合ったものを見つけてください。
まとめ
【クルマに乗る時】
①地面を触る
②キーやコインを持ってクルマに触れる
③手を濡らす
【クルマを降りる時】
④クルマの金属部分に触れながら降りる
⑤静電気防止グッズを使う
セルフサービスのガソリンスタンドでは、静電気を削除するためにマークに触れてから給油を行いますね。そうしないと静電気で発生した火花がガソリンに引火する恐れがあるからです。
また、クルマの静電気は身体への小さな感電や、金属部品などに発生した静電気の放電音など、軽微な不快さを感じることがありますが、健康リスクを伴うことはほとんどないということです。